式根島の魅力がすごいよ。
夏休みを利用して式根島でキャンプをした。
地味ながらその変化に富んだ島の魅力に魅せられたので紹介する。
- 式根島ってどこにあるの?
伊豆諸島の一つで住所は東京都。
竹芝桟橋から大型船で9~10時間程で到着、ジェット船だと3時間程で到着する。
東海汽船(http://www.tokaikisen.co.jp)という船会社のインターネット販売であらかじめジェット船チケットを取っていたのだが、出発日に台風が最接近してしまい日中の船が全便欠航。23時に出発する大型船が条件付き(波が高く、接岸できなければ、東京に引き返すというもの)で出るというので、仕方なくこの便に振り替えることに。覚悟はしていたが、2等フリー乗船しかチケットが取れなかった。
2等フリー乗船とは何かフリーで縛りなしの高級チケットな聞こえ方もするが、要は席なし。新幹線の自由席みたいなものだ。窓口でお姉さんに「これを床に敷いて寝てくださいね。」と笑顔でビニールレジャーシートを渡される。
23時出発で夜間10時間なのでせめて座るところは確保したいところ。
乗船の列に早くから並び、トイレの前ではあるが眠れそうな場所をゲット。もう、横になれればなんでもいい。前日遅くまで仕事だったので、この段階でかなり疲れていた。
レジャーマットと簡易椅子を広げてなんとか場所を確保。毛布も1枚100円で貸してくれる。なんか意外と快適!?と思えてきた。
そしてフリーダムな感じ。みんな床に広がって寝ている。ジェット船だと座席着席なので、こうはいかない。なんかワクワク。
私は小笠原海運のおが丸に乗る時もそうだが、あの船内の雰囲気が大好きでいい気持ちになってしまいお酒を飲みすぎてしまう。子供はとっくに寝てしまった。本当どこでも眠れるな、子供って。
翌朝接岸できるかドキドキしたが、無事式根島、野伏港に着岸。朝8時くらいだったように思う。
台風の影響か結構揺れて、はたまた酒の影響か、1回船内で吐いたので少しグロッキーである。
子供のせ付き自転車を調達し、目的のキャンプ場大浦キャンプ場へ。
- キャンプってどうやってすればいいの?
テントにシュラフ、マットに、ペグ、机や椅子、キッチン用品などキャンプ生活に必要なものは、ベランダボックスに詰めてあらかじめヤマト便で送っておいた。
現地の運送屋さんときちんと連絡を取り、到着日にキャンプ場に置いておいてもらう約束をしていた。到着予定日、時間を伝票とベランダボックス表面に記載しておいた。
帰りはキャンプ場に撤収した荷物を詰めたベランダボックスを置いておいて、電話をして、荷物の特徴、小口を伝えて取りに来ていただいた。海福運送さんには大変お世話になった。
設営に関してだが、区画が決められているわけではないが何となく、1区画かなという空間があるので、受付で手続きを済ませて番号札をもらい、まわりと譲り合いながらテント設営をする。(特にお盆は人が溢れていて、砂利の通路に設営している人もいたほどだ。)テント近くの見えるところに札を下げる。
炊事場近くの木陰に設営。今回、旦那は中4日だけなので設営、撤収は女子2人で。優秀なテントで意外と簡単にたてられた。子供もしっかりしてきたな。
この場所、涼しいけど、謎の虫が大量にいる。落ちてくる。
蚊以外、害のある虫はいなかったが、テントの網は常に閉めておいた。夜不快なので。
砂浜の方が虫は少なかったんじゃないかなと思う。でもタープがないと日差しはきつそうで、設営場所は好みで分かれるのかなと思われる。
個人的に虫はそんなに嫌ではないので、ここをベース基地にキャンプ生活を開始!
- 島での遊びは?
- 海レジャー
式根島といえば、綺麗な海。泳ぐ、釣り、とにかく海で遊びまくる。
カニをゲット。
シマアジゲット!
さばく。
刺身の出来上がり。
持参したたまり醤油で。
プリプリでおいしい、超新鮮である。
野伏港の夜釣りが楽しい。
サバ待ち。暗くなると港の明かりに集まってくる。早めに釣って夕飯のおかずに。
蚊がめっちゃ多いので蚊取り線香と虫除けは必須アイテムだ。
さばいて
焼いて
最高においしい。身がホクホクでおいしい。
何もつけずにまずは食べて欲しい。それから塩で醤油で、最高である。お酒がすすむ。
赤イカ。これは隣の人の釣果。撮らせていただいた。
釣り上げる時、ピューッと水を吐き出していた。
はじめは白。
少し経つとこんな綺麗な赤色に!色素胞?がみるみるうちに赤に変化していって、びっくりした!
ちなみに赤イカ焼きそばは式根の特産グルメだそうで、各商店においてあり、とってもおいしい。
釣りのほか、キャンプ場でモリを借りて人生で初モリ体験。
写真がなくて申し訳ない、ただ全然大物を突けるレベルではなかった。黄金伝説の濱口は本当に上手なんだなと思った。
動きの遅いフグやウツボはイケそうだったが、どう食べていいかわからなかったのでやめておいた。
若い子のグループでウツボ7匹をついて、さばいて全匹完食していた。猛者。。。子供が少しウツボをおすそ分けしてもらった。
「とろけて美味い!」とのこと。
2. 温泉
式根島は温泉がすごい。しかもそのほとんどが、無料。
いたるところ、温泉がたくさん湧いている。石白川海水浴場は海水浴場内に干潮になると温泉が現れる場所がある。お湯加減は海水を入れながら調整。泳いで冷えた体を温めることができて最高だ。
温泉は島の南側に固まっているので一気に全部めぐることができる。
地蛇(じなた)温泉
とんでもない崖を降りていく。足元注意。
ものすごく熱い湯が出ている。かなり海に近い岩場まで出て、海水でうめられた場所でないと熱すぎて入れない。満潮時はもっと入りやすいのかもしれない。
ところどころ深いところもあり、また波もザブンッザブンッ入ってくるのでもはや風呂どころではなかった。岩場で足を滑らせないよう注意。
絶景を楽しめた。露天風呂というより野天風呂だった。
松ヶ下雅湯
鉱物っぽい色のある温泉。水着着用で入る。ちなみに色の薄い水着は色がすごいつく。白い水着はやめよう。
ここはお湯の温度を調整できるようになっているので、とてもいい湯加減。
灯台や船、海を眺めながらゆっくり入浴できる。更衣室と水だがシャワーもある。これが24時間無料だなんて。
月夜の晩は海面に映る月明かりと満点の星の下、温泉につかることができた。
こんな贅沢他にない。
この奥に足付温泉がある。岩の間に何箇所かお湯が湧いているくぼみがあり、やはり海水でうめて入る。熱すぎることがあるので注意。満潮気味、海よりの方がいい湯加減だ。ちなみにここは無色の湯。雅湯とは目と鼻の先なのに不思議だ。
このほかにも 憩いの湯(有料)
http://shikinejima.tokyo/hotspring/ikoinoie/
があり、ここは屋内でシャワーもあり、裸で入ることができる。
湯めぐりの最後、体を洗い流すのにいい。
4. 夕日鑑賞からの花火 星空鑑賞
大浦海岸からの夕日。
夕暮れ時、いたるところで足を止めてしまうような綺麗な夕日が見られる。
キャンプ場に来ていた小学生と仲良くなり、一緒にしりとりや花火を。
炊事場で野菜を切ったり、魚をさばいていたりすると自然と皆顔見知りになる。名前とか出身とか全然わからないけれど、釣果を自慢したり、遊びに行ったスポットを情報共有したり、いつの間にか仲良くなる。
挨拶するようになる。一緒に遊びに行ったりする。この感じがすごくいい。
花火は手持ちのみ。打ち上げは島中で禁止されている。
消防が結構な頻度でキャンプ場にみまわりに来る。最初火事かと思ったくらい。火の始末が悪いキャンパーが注意されることもしばしばのよう。
残念ながら星空はうまく撮れなかった。
明らかな、くっきりとした天の川が見える。星の数に子供も驚く。海の音を聞きながら星空鑑賞。贅沢な時間だ。
1日中体を動かして遊んで過ごすので、夜は9時前に眠くなることも。
子供と共に就寝。朝、到着便の船が入港する音が聞こえるまでぐっすり眠ろう。
帰る日は決めていなかったのだが、結局10日間もキャンプをしていた。
是非再訪したい。式根島。