今日も海日和

海が大好きなニャンチキのお出かけレポート

小笠原丸が新しく快適になった。

東京竹芝桟橋から南へ1000Km、小笠原諸島へ娘を連れて2人で旅行した。

航路はなく小笠原海運が運行している”小笠原丸”での24時間の船旅だ。

 

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実は過去に2度小笠原を訪れており、今回が3度目の訪島である。

小笠原丸、(以下おが丸、親しみを込めて島の人はこう呼ぶ)が新しくなったのは今回であり、新しい船に乗るのを楽しみにしていた。

 

娘は慣れたもので、船に乗り込むなりキッズルームへ向かい早々にお友達作りを始める。

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「何歳なの?」

「名前は?」

そう。

この24時間の船旅にとってまず重要なのは、友達作りであり、後述するが後の島での過ごし方にも大きく影響してくる。

しかしまあ、たくましいものである。5歳の娘の成長を感じる。

 

以前の船より、キッズルームが広くなり、親が見守りのために座れる椅子も用意してあり親子連れにはかなり嬉しい設備になった。

 

続いて2等客室の様子をレポート。

おが丸には客室が6種類ある。一番ランク特等室は片道¥67100、リーズナブルな2等和室は¥22520(2016年9月現在)となっている。

 

もちろん我が家は2等和室である。2等寝台というものが新たにできたらしいのだが、¥3000ほど割り増しになる。こちらはカーテンが付いていてプライバシーを重視したい人向け。

子連れだと逆に迷惑になるかもというのもあり、2等和室、つまり雑魚寝をチョイス。

↓2等和室

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2等和室は甲板より下、つまり言い方悪いが”船底行き”であるが、実は上よりも揺れないので酔いにくいという人もいる。またレディースルームが設けてあるため、いうほど悪くないと思うのである。

 

以前は乗船前に並び、早い者勝ちで荷物置き場を占領していくというのが2等雑魚寝の宿命だったが、新しい船は初めから一人分の荷物おきが区画の上に確保されるため精神的に楽であった。今回は他にダイビング器材などがあり、それは載らないので廊下に邪魔にならないように置かせていただいた。

 

↓割り当てられた区画

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はじめての方は感動が少ないと思うが、このついたてはかなり画期的な改善点なのである。以前の船では、このついたてがなく、しかも割り当てられるマットサイズももっと小さかったのである。

 

寝相の悪い成人男性が隣だったりすると、知らない男性が隣で寝ているだけでもおちおち寝ていられないのに、寝返りを打たれどんどん自分の領域が侵食され始める。

前回、旦那の横の成人男性がこれにあたり、旦那が壁に押し付けられて寝るという事態が発生。旦那は100キロの巨漢であり、それでなくともマットからはみ出していたのに、そこに他人が押し入ってくる事態に耐えられず、結局運良く向かいあったスペースに避難していた。

 

これが野戦病院の異名をとった恐怖の2等雑魚寝だったのである。

 運賃往復5万もかかるのにスペースも確保されないとは何事ぞと旦那はゲンナリしていたのだ。

 

だから、今回頭だけでもついたてがあるのは本当にありがたかったのである。

 

↓マットサイズの参考に。

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続いて船内探検である。

カラフルをモットーにしているのか、いろいろな色のタイルがあり、明るいイメージ。

ゲロ袋、いや”多目的に使えるビニール”が各所に設置してあるのは以前と変わらない。前2回が台風直後、年末のシケだったため揺れに関してはあまり正確に評価できないが、船自体が大きくなり揺れが少なくなったという。

ちなみに初めての乗船では娘が3回吐き、処理中に私が1回吐いた。この”多目的に使えるビニール”にだいぶ助けられた。

 

↓カラフルな船内

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↓フロアにテーブルや椅子があり、歓談したり、軽食(カップラーメン食べている人が異様に多い)したりとホッとできるスペースがある。

小笠原諸島の観光案内資料なども置いてある。

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 ↓案内所

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かなりカラフルで綺麗になった。

よろず相談に乗ってくれる、心強い。

 

 

 

↓食堂これまたカラフル

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とても綺麗になった食堂だが、メニューはあまり変わってはいなかった。

大好きな島塩ラーメンは健在。

当たり前だが揺れのため、椅子やテーブルは全て固定してあり、テーブルと椅子の距離が子供にはしんどそうであった。

初めて乗った時、大揺れの中、ラーメンを器用に湯切りしているスタッフさんがいてすごいもんだなと思い話しかけたら

「慣れちゃいますよ〜、まあ今日は揺れますね〜。」

と笑顔だったのを思いだした。どの世界にもすごい人がいるものである。

 

 

 

↓シャワー室

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シャンプー、ボディーソープも備え付けで快適。

以前は怪しげなカゴが床に置いてあるだけだったが、今回は棚があり脱衣がスムーズ。

 

 

食堂で夕飯を食べて帰ろうとしたらがら空きの部屋を発見、交渉したら使わせてくれることになり移動。多目的ルームだそうでこの日はファミリールームになっていた。

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赤ちゃん連れや小さな子供連れのファミリーがポツポツといて、ここでも娘は友達を作っていた。夜、赤ちゃんが泣いたり、日中、力を持て余した子供達が暴れたりするがお互い様といったところ。夜泣きの子もちらほらいたが気にならず爆睡。

 

ちなみに帰りは前便が台風で欠航したため、希望したが満席で当然ファミリルームも利用できなかった。交渉は乗船人数次第というところか。

 

 

 

以上快適になったおが丸レポートであった。