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母島を断念、翌朝便で父島へ

娘と2人旅。小笠原母島である。

 

台風が接近してきており、母島から出られない恐れが出てきた。

急遽時間を早めて午前中に船が出るという村内放送が流れた。

 

天気は今のところいいし、明日母島登山もしたい。

父島にも山はあるが、母島の山には本土では見られないような植生や旧日本軍の基地など見どころがたくさんあり一度登ってみたかった。

 

しかし、この便を最後にこの後はどうなるか、台風の状況、海況次第だと言われる。

晴れていても海況が悪ければ、船は出ないこともありなんとも言えないという。

 

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まだ、予約した父島ー東京間のおが丸の出発まで日数があったが、その日までに父島に戻れる保証はないのである。

散々考えたが、翌朝の便で泣く泣く母島を出る決断をした。

誘ってくれた親子グループにも電話を入れておいた。夏休み、毎年来ているそうで心得ていた。

「仕方ないよね、また会いましょう!」

 

翌朝、早めに引き上げるというのに船着場まで送ってもらい、宿の方には大変世話になった。よくあること、と快く見送ってくれたのである。

船着場に着くと、まばらに乗客たちが大きな荷物を持って、乗船時刻を待っていた。おが丸でなのか、はは丸でなのか、島の中でなのかわからないが見たことある顔ぶれが目立つ。これも小笠原の旅ならでは、である。

 

ふと目をやると、小笠原ガチャが待合室に置かれている。

竹芝桟橋、おが丸船内、父島内など限られた場所にしかない小笠原ガチャ。小笠原の動物たちのフィギュアだ。

 

結構集まってきたが、なかなかシークレットのユウゼンが出てこない。ネットで買ったり交換したりすれば集まるとは思うのだが、やめられないのである。カブリが出ると毎回近くにいる子供達にあげてしまう。1個400円だから、だいぶ散財させられていると思うのである。でもあのワクワクがやめられないのである。

ガチャって夢があるよなといつも思うので、つい子供を甘やかしてしまうのだ。

 

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さて、乗船時間まであと少し と思っていると、知り合いのおじいちゃんが見送りに来てくれた。実は昨日北港から帰った後、少し挨拶に行って話をしたのである。

もう少し長くいればいいのに、などと話をしていたら外へ促され、ベンチに腰掛けた。

おじいちゃんはおもむろに万能ナイフを取り出し、パパイヤをむき出した。

完熟である。

おそらく小笠原で作れるんだろうと思うのだが、見事である。

本土では値段も高いし、あまり手に入らないので食べる機会は少なかったのである。

中にこんな黒い種が大量に入っているのも知らなかった。

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おじいちゃんに勧められ、一口食べてみる。甘い、ぬるい。ヌメッとしている。

娘にも切ってくれたが、娘は一口でダメだったようで

「ママ、食べて。」と残りをよこしてくる。

おじいちゃんは

「この子はもう一生パパイヤを食べられないよ。」というのである。

パパイヤが好きかどうかは初めて食べたその一口で決まるというのである。

大人になったら味覚も変わるんじゃないの?と思ったが、気分を害してしまうとまずいのでおじいちゃんの持論にふむと頷いてみるのであった。

 

その横でおじいちゃんは、手をベトベトにしながらどんどんパパイヤを切っているのである。

自分で食べる分かな、と思いきやどんどん渡してくる。

好意である。出されたものは全て食べよ。自分の格言だ。ほぼ1個を胃になんとか押し込んだのである。

 

パパイヤを食べているうちに、他の乗客が乗船してしまい、待合室には私達親子だけになってしまった。慌てて荷物をまとめると、おじいちゃんにお礼をいって乗船したのだった。島の人は皆顔見知りのようで桟橋の係の人が

「お孫さんかい?」

とおじいちゃんに声をかけていた。

「いや、嫁じゃよ。」

「!?」

と私が驚いていると、係の人達は爆笑していた。

私たちが渡り終えるとゆっくりと、桟橋がはずされていった。定刻少し過ぎたかな?と思って申し訳なく思ったが、のんびりとした島の人々の時間に癒された。

ここではここの時間が流れているのである。

 

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父島の見送りに比べると規模は小さいけど、あったかいお見送りである。

大きく手を振って、別れた。

 

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 大量のパパイヤでお腹がゆるくなった。船内下痢に悩まされた。

母島、必ずまた行こうと決めた。

 

おじいちゃんレンタルシステムで北港へ

娘と母島へ2人旅。

台風の接近があり、母島もどこのビーチも港も濁ってしまっていたのだ。

島の人達から情報を集めて、北港と言う昔に使われていた港跡ならまだ濁ってないかもしれないということで向かうことに。

 

ただこの北港、はは丸が入港した沖港から車で30分以上かかる場所にあり、またその道は険しい山道なのである。電車もバスもタクシーもない、レンタルバイクでは5歳児途中で寝そうだし、困ったなあと思っていると、

 

「有償運送ならあるよ。」

観光協会で言われ、早速それを頼むことにした。

なにやら電話をかけている。

 

「(有償運送てなんだ、、、?なんかやたら料金票見ると高くないか?)」

と不安になっていると、

 

「手配できましたよ!」

 

観光協会の方に言われ指定された時間、場所で待っていると

 

「こんにちわ。」

 

とおとなしそうなおじいさんが車で来てくれたのである。

 

小笠原ではバス、タクシーに変わるものとして有償運送があるのだ。

どうやら船着場の観光協会で取りまとめをしているようで、依頼があると自家用車をだせる人を何人か登録しているようである。

 

料金もkmごとに取り決めがあるようで、ガソリン代が高い事情を考えると納得の価格である。ちなみに北港までは、大人1人往復4400円であった。

 

さて、この有償運送であるが、要は

ひとんちの車で連れてってもらうシステムである。

もちろん、運転手(おじいちゃん)付きである。

独身時代はよく海外へ行ったのだが、フランスのものすごい田舎、もうスイスとの国境近くでタクシーがなくて、そこらへんの家の家族に車出してもらって、ルコルビジュの作品Longchampという教会に行ったことを思い出した。そこに行くときもこんな感じだったことを思い出した。

遠い日本から来た若者に対するフランス人流おもてなしだったんだろうな。当時20代しかも、日本人は若く見えるから若者というより子供に見えたんだろうと思うのである。あの時は免許取ったばかりという英語がカタコトな若い男の子が車出してくれたっけな、懐かしい思い出である。

 

さて、今回は口数の少ないおじいちゃんである。何者かもよくわからない。私が思う以上に向こうも思っているだろうと思い、怪しまれないようこちらからたくさん話しかけた。

すると口数の少ないおじいちゃんは、次第に色々話をしてくれるようになった。

 

山道を運転しながら、

 

「ここはこの国道で一番標高が高いところだよ。」

 

「ここに登山口があるんだよ、昨日も登ってきたけどね。(え!?おじいさん、あなたが!?)」

 

「ここは、昔小学校があって、この石はその時の門の跡なんだよ。」

 

などと案内をしてくれるようになった。

 

そうこうしているうちに北港に到着。

確かに濁っていないし、波も高くない。泳げるかもしれない!

 ↓北港

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「じゃあ、14時にまた迎えに来るから。」

 

おじいちゃん、帰ろうとするので

「ちょっ、ちょっと待ってください!携帯番号とか聞いていいですか!?何かあると心配ですので!」

 

「ああ、いいけど、ここは電波入らないよ。あそこに電話があるから、何かあったらあそこから電話するんだよ。」

 

「はい。。。。。」

 

なぜこんなに慌てたかというと、台風の接近と到着が朝早かったこともあり、北港の休憩所には誰もいなかったのである。

 

海の中にも海岸にも誰もおらず、5歳の子供を連れた私だけがポツンと置いて行かれたのだ。町まで結構な距離があったこと、途中自販機や商店などは1つも見かけなかったことはわかっていたので急に不安になったのである。

でも子供に伝わるとまずいので、かなり強がって明るく

 

「さっ!お魚見ようか!」

 

と言い、持参したウェットスーツに着替えた。

 とその時、海を指差して子供が

 

「あそこで泳いでる人がいるよ!」

 

と叫んだ。どこ!?どこ!?と言いながら一生懸命、海面に目を凝らすが目の悪い私にはよく見えない。バシャバシャとこちらに向かってくるとようやく私にも確認できた。

 

確かに、休憩所の机の上には荷物と服が置いてあり、先客がいるのかな?とは思っていたが、かなり沖まで出ていたようで、海面に確認できなかったのだ。

 

そして休憩所に上がってきた。おっさんだ、どうやら一人のようである。

 

「ずいぶん沖まで行かれてたのですね。何か見られました?」

 

と聞くと、

 

「エイが休んでいたよ、ホラ写真も撮れたよ!」

 

とエイの写真を見せてくれた。

写真を見せてもらうと娘は大喜び、早く泳ぎに行こうよと急かす。

私はウェットスーツがピチピチで最後の肉入れ作業に汗だくになってしまった。

 

↓何とか着用完了。

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夏だし南国だけど、これを着ておくと体の冷えがだいぶ違うのだ。歳のせいか最近ではすぐ寒くなるのである。長時間遊びたい時はシュノーケルでもスーツ着用している。怪我の予防や魚の攻撃対策にもなっていいと思うのである。

 

他の人がいたとわかりホッとしたので、いざシュノーケリングをしに海へ。

昆布?みたいな海藻がまばらに生えていたが、透明度は高く、海底までよく見えた。そんなに深くはなく、深いところで7mくらいだろうか。ぽつりぽつりとサンゴが生えていてテーブル状になっている。

 

サンゴのまわりに南国特有の色の魚がいたり、海へびがいたり、とシュノーケルを十分に楽しむことができた。エイは残念ながら見られなかった。

 

しばらくすると、子供達が海に入ってきた。

 

「あっ!!船で会った子だ!」

娘が気がついた。

話を聞くと、近くの東港でシュノーケリングをしようとしたが、濁って全く見えなかったとのこと。走ってここまで来たという。

 

子供どうしすっかり打ち解けており、一緒に固まって海面に浮かびながらシュノーケリングを楽しんだ。

お母さんが面白かったな。ユウゼンという魚を見つけたよと知らせると、泳いできて

 

「わあ〜っ綺麗〜!コレっ買うと20万くらいするのよね!!」

 

と教えてくれた。

そうなんだ、、、でも20万すると言われると、気品のある魚に見えてきた、心なしか泳ぎ方もお上品、、、な気がしてきたのだ。おかしなものである。

 

この家族は泳ぎながら釣れる簡易釣りセット(ペットボトルに釣り糸を結んで、餌を中に入れてキャップをしてポイントまで泳ぐ)を持っていてこれは真似したいと思ったのである。

 

実際、魚も釣れていた。

 

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 柄がすごい。ちょっと食べる気にはならないお魚ですが、美味しいのだろうか。

 

そうこうしているうちに14時になってしまい、おじいちゃんが迎えに。

ここで子供達のお母さんから

「明日登山をするのですが、一緒どうですか?」

 

とお誘いを受け、台風の接近で船の出航状況もわからないので、お宿を聞いて夜連絡をすることに。 

 

はは丸が出なくなってしまうと、母島から父島へ帰ることができなくなってしまう。

すると父島と東京を結ぶおが丸も予定の便に乗れるかわからなくなってしまう。悩むところである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウミガメの放流

娘と2人旅。小笠原母島。

今夜は海ガメ放流と星空鑑賞会があるという。

 

さっそく開催会場のダイビングショップに行ってみる。

 

↓ものすごい数の子ガメ。

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今日生まれたばかりだということだ。小さくて可愛い!

 

 

 

 

↓1人1匹割り当てられる。

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ショップのお姉さんがカメの説明をしてくれる。

さっきまで、カメを触って大騒ぎしていた子供達は卵の標本を見せられて、キチンと座って真剣に聞いている。

放流の手順を聞いて、いざ海岸へ。

 

ここからは真っ暗で、光に寄っていってしまう習性があるので携帯やカメラ撮影は禁止。

 

写真がなくて残念。

 

ショップのお姉さんたちがライトを持って海に入り、観光局が海岸から一気にカメを離す。

ちなみに娘のつけたカメの名前は、

 

カメ。

 

私は梅子と名付けて放流。

 

2匹はすぐに海に入っていった。カメにとっては生まれてすぐの海。泳ぐたびに必死に息継ぎしに頭を海面からちょこちょこ出す仕草が本当に可愛かったのである。

 

隣に並んでいた観光客の一人の亀太郎と名付けた子ガメが迷走して、結局戻ってきてしまった。最終的には海に入って行ったので、一安心である。

 

大きくなって、またどこかで会えるといいね。

 

↓フルーテイながら辛い。硫黄島唐辛子、本当に辛い。

 

 

 

 

 

 

不自然な貝

娘と2人旅。

東京港を出て28時間、ようやく母島に到着。

長かった。

 

↓今回お世話になった民宿

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地元の食材を使ったお料理がとても美味しい。

屋上ベランダから見える星空がとてもきれいで気持ちがいいのだ。

お風呂も広くて使いやすかった。子連れで布団だけありにしたのに嫌な顔一つされず、むしろ良くしてくれてとても気持ち良く過ごす事が出来たのである。

子猫が裏で飼われていて、娘はこの猫ちゃんに夢中であった。

 

 

さて少し散策を、と考えて宿周りをウロウロしていると、

↓ヤドカリがいた。

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小笠原諸島には天然記念物のムラサキオオヤドカリがいる。

 

娘曰く、

 

「不自然なところに貝があったら、ヤドカリか灰皿なんだよ。」

 

「!?」

 

 

ヤドカリは普段海岸付近にいる物だが、道路や林の中など結構水辺から離れたところにもいる事があるのである。

それを娘は見つけてくるのだが、その見つける基準が”不自然さ”にあるようだ。

 

小笠原は各ビーチ本当にきれいに手入れがされていて、屋根のある休憩所に椅子とテーブルが置いてあるところも多い。そこにシャコガイが置いてあって

 

娘「ヤドカリか!?」

 

と覗き込んだら灰皿だった事があるようで、

 

不自然な貝=ヤドカリか灰皿

 

とインプットされたようである。

子供というのは面白いものだ。

 

 

 

↓そうめんつゆに入れてもうまい。

 

 

 

小笠原諸島母島へ、はは丸乗船。

娘と2人旅。小笠原諸島へ。

我が家は共働きのため、普段なかなか一緒にいて話を聞いてやったり、何かをしたりってことが少ないように思う。

平日保育園から戻ればすぐに、食事や家事に追われ、お風呂で水鉄砲するくらいしかかまってやれない。

母娘の時間は圧倒的に少なかったのだ。

 

2人きりで旅をしてみたかった。今回それが叶った。

 

さて、待ち時間いっぱい遊び、いざはは丸へ乗船。

 

↓はは丸。当たり前だがおが丸より全然小さい。はは丸も新しい船になったとのこと。

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↓お座敷席と

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↓椅子席があり

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特に指定もないので好きなところに座ることができる。

繁忙期でなければ満席ってこともないのだ。私たちが乗った時もガラガラであった。子供がいるのでお座敷をチョイス。

 

ここで、おが丸で一緒だった家族連れにまた会う。

子供同士はすっかり友達になっており、なにやらキャッキャ話している。親たちは泊まる宿やどうやって過ごすかなど情報交換しながら過ごす。台風の接近も気になるところだ。

↓前記事でも少し触れたが、小笠原諸島に向かう小笠原丸の中では子供も大人も

友達を作ると旅は楽しくなる。

 

nyanchikibox.hatenadiary.jp

 

 おが丸は6日に1度の出港であり、これを1航海と呼ぶ。仕事を持っている人であれば6日間の旅行日程の人がほとんどで、つまり同じメンバーで船旅を過ごし、同じメンバーで父島に上陸し3泊し、帰りも同じ船で帰るのだ。

だから船内で友達になっておくと、島の中でも挨拶ができたり、ビーチで会って一緒に遊んだり、仲良くなって夜お酒を飲みに行ったりと素敵な時間を過ごすことができる。

 

しかも小笠原はリピーターも多く、自分の知らないお得な島情報やイベント情報、どんな魚がどの港に入ってきているかの釣り情報、クジラやイルカの遭遇情報などタイムリーな情報も入手できる。

 

そして帰りの船の中では、自分達の見たもの、体験したことを、お互い話して花を咲かせることができる。思い出を振り返りまた行きたいね、などどと話をしながら現実が待ち受ける東京湾に突入するのである。

東京湾に入った時の、あのなんとも言えないため息に近いような空気感は面白い。

 

さて、話を戻すとする。

初めて乗るはは丸、出港である。

 

↓多分おが丸にはなかったであろう双眼鏡が甲板に設置してある。

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 イルカはいるか?を繰り返す娘。台風の影響で波が高いこともあるのか、この時双眼鏡でイルカを見つけることはできなかった。

 

↓出港時、共勝丸に出会う。

3日かけて東京港から荷物を運ぶそうだ。小笠原諸島にとっては大事な貨物船だ。

 

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以前は数人旅客の受付もしていたようで、でもそれはそれは長い船旅、そして揺れになったそうである。食事風呂つきで、意外に快適とマニアには人気だったようである。

残念ながらHPには”現在旅客輸送は行っていません”との文字が。

 

ちなみに新車を載せるのは断られるとか。潮かぶることは必至だからであろう。

「中古車買うしかないんだよ。」と島の方は嘆いていた。

しかも、この方は現物見ないで購入したという。予算と希望車種伝えて船に乗せてもらったとのこと。小笠原では車を買うのも、内地(本土のことを地元の人はこう言う)とは勝手が違うようである。

 

さて、外洋に出て30分ほどすると、

他の乗客たちが皆寝る準備を始めるのである。

 

えっ?2時間ちょいって聞いてたのに。

 

横を見ると娘も枕を出してきて寝る準備。

用意してある毛布をかぶせるとあっというまにご就寝。遊び疲れていたようである。

 

子供も周りの乗客も寝てしまい、暇なので酒を飲みつつ、観光案内のパンフを読んでいると、

 

何かがこみ上げてきそうな感じが。

吐き気である。たった2時間の乗船なのに他の乗客がとても静かで、そのほとんどが横になり寝ている理由がわかったのだ。

 

酔うのだ。ものすごく揺れるのだ。

 

特に今回は台風も接近していたので、揺れることをみな覚悟して万全の態勢で挑んでいたのだ。

 

急いで、酔い止めを飲み、爆睡している娘の隣で横になる。気持ちの問題も大きいはず、もともとダイビングで小さな船は慣れているはずである、おが丸だって吐かなかったじゃないか、大丈夫だ。

ブツブツと何度も自分に言い聞かせた。脂汗が出た。

 

酔い止めが効いてきたか。なんとか吐かずに済んだ。

 

後で気がついたが、ビニールを丁寧にかぶせた”たらい”が各所に置いてあった。

 

みな吐くのである。はは丸を舐めていた。

 

嘔吐の危機を乗り越えた頃、母島が見え始める。港は島の中ほどにあるので、入港するにあたり島沿いに南へ下る感じである。カツオドリが迎えてくれた。

 

↓カツオドリ

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カツオドリがかなり接近してくるので面白くて甲板に出てみる。船に並走して飛んでいる姿がとても可愛らしい。時々魚を見つけたのか、海に垂直に飛び込んでいた。

 

↓飛び込むカツオドリ

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カツオドリと言う名前だが、カツオなどの大きな魚に追われて、海面付近に集まる魚を狙う習性があるので、漁師からカツオの魚群を知らせてくれる鳥とみなされていたことが由来だという。

 

カツオを食べるわけじゃないのか。

 

この魚、調べて見ると悲しい生き様が明らかに。

餌を取るための海面ダイブで目を傷つけてしまうそうである。そして最後は失明し、死ぬ。

悲しい宿命である。でもそれが、生きるために必要なことであり、それは脈々と続いてきたことであるし、これからも続くのであろう。

 

この話を娘にすると

 

「ゴーグルつけて飛び込めばいいのにね、カツオドリさん」

 

「、、、うん。そうだね。カツオドリ用のゴーグルがあるといいね。」

 

作ってくれよ、カツオドリ用のゴーグル。

将来はペットショップ屋さんになることが夢の娘、ぜひ作って、店で販売してくれと思うのである。

 

さて、そうこうしているうちに沖港に入港。

母島初めての上陸である。

さて、どんな出会いがあるのか、楽しみである。

 

 ↓沖港 前浜にて。

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↓小笠原土産といえばコレ

漏れるし、香辛料が沈むから容器を瓶、間口の広い瓶にしたらいいと思うのである。食べるラー油っぽく。

最後までしっかり味わえるように。フルーツガーデンに提案してみようか本気で悩むのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小笠原諸島父島にある水産センターがおもしろい。

娘と2人旅に出かけた。

東京から遥か南1000kmの小笠原諸島だ。

 

 

竹芝桟橋から24時間おが丸に乗り、父島に午前11時に到着。

荷物を母島行きの乗船所に置かせていただき、生協でお昼ご飯をお買い物。

おにぎりとドーナツを買い、港近くの公園で食べる。

とにかく暑い。

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父島と母島を往復している母島丸(以下はは丸)が出港するまで少し時間があったので、水産センターに遊びに行く。

 

はは丸の乗船所からそう遠くないところ、5歳児でも歩いていけるところに水産センターがあり、

 

アカバの歯みがき

なる怪しいふれあいスペースがある。

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怪しい。。。。

 

よく見てみる。

 

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丁寧な説明書き。

魚に歯みがきをしてくれって書いてある。。。

 

↓棒の先に着いた歯ブラシを使ってとりあえずやってみる。

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↓こんな感じで。

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すると、、、

 


アカバの歯みがき

 

たちまちお魚が集まってきて、歯ブラシをおねだりしてくるのである。

体がかゆいのか、口の中だけではな体表、エラなどこすっても喜ぶ。

 

このお魚、本当はアカハタというお魚で食べると美味しいそうだ。

でもこんなに懐かれたら食べる気は起こらなそうである。

 

ひととおり、魚をこすって満足したのではは丸の乗船所に戻ることにする。

 

小笠原土産といえばコレ↓すごく辛いけど旨い。いつも土産物屋で爆買いする。

 

 

 

 

 

小笠原丸が新しく快適になった。

東京竹芝桟橋から南へ1000Km、小笠原諸島へ娘を連れて2人で旅行した。

航路はなく小笠原海運が運行している”小笠原丸”での24時間の船旅だ。

 

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実は過去に2度小笠原を訪れており、今回が3度目の訪島である。

小笠原丸、(以下おが丸、親しみを込めて島の人はこう呼ぶ)が新しくなったのは今回であり、新しい船に乗るのを楽しみにしていた。

 

娘は慣れたもので、船に乗り込むなりキッズルームへ向かい早々にお友達作りを始める。

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「何歳なの?」

「名前は?」

そう。

この24時間の船旅にとってまず重要なのは、友達作りであり、後述するが後の島での過ごし方にも大きく影響してくる。

しかしまあ、たくましいものである。5歳の娘の成長を感じる。

 

以前の船より、キッズルームが広くなり、親が見守りのために座れる椅子も用意してあり親子連れにはかなり嬉しい設備になった。

 

続いて2等客室の様子をレポート。

おが丸には客室が6種類ある。一番ランク特等室は片道¥67100、リーズナブルな2等和室は¥22520(2016年9月現在)となっている。

 

もちろん我が家は2等和室である。2等寝台というものが新たにできたらしいのだが、¥3000ほど割り増しになる。こちらはカーテンが付いていてプライバシーを重視したい人向け。

子連れだと逆に迷惑になるかもというのもあり、2等和室、つまり雑魚寝をチョイス。

↓2等和室

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2等和室は甲板より下、つまり言い方悪いが”船底行き”であるが、実は上よりも揺れないので酔いにくいという人もいる。またレディースルームが設けてあるため、いうほど悪くないと思うのである。

 

以前は乗船前に並び、早い者勝ちで荷物置き場を占領していくというのが2等雑魚寝の宿命だったが、新しい船は初めから一人分の荷物おきが区画の上に確保されるため精神的に楽であった。今回は他にダイビング器材などがあり、それは載らないので廊下に邪魔にならないように置かせていただいた。

 

↓割り当てられた区画

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はじめての方は感動が少ないと思うが、このついたてはかなり画期的な改善点なのである。以前の船では、このついたてがなく、しかも割り当てられるマットサイズももっと小さかったのである。

 

寝相の悪い成人男性が隣だったりすると、知らない男性が隣で寝ているだけでもおちおち寝ていられないのに、寝返りを打たれどんどん自分の領域が侵食され始める。

前回、旦那の横の成人男性がこれにあたり、旦那が壁に押し付けられて寝るという事態が発生。旦那は100キロの巨漢であり、それでなくともマットからはみ出していたのに、そこに他人が押し入ってくる事態に耐えられず、結局運良く向かいあったスペースに避難していた。

 

これが野戦病院の異名をとった恐怖の2等雑魚寝だったのである。

 運賃往復5万もかかるのにスペースも確保されないとは何事ぞと旦那はゲンナリしていたのだ。

 

だから、今回頭だけでもついたてがあるのは本当にありがたかったのである。

 

↓マットサイズの参考に。

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続いて船内探検である。

カラフルをモットーにしているのか、いろいろな色のタイルがあり、明るいイメージ。

ゲロ袋、いや”多目的に使えるビニール”が各所に設置してあるのは以前と変わらない。前2回が台風直後、年末のシケだったため揺れに関してはあまり正確に評価できないが、船自体が大きくなり揺れが少なくなったという。

ちなみに初めての乗船では娘が3回吐き、処理中に私が1回吐いた。この”多目的に使えるビニール”にだいぶ助けられた。

 

↓カラフルな船内

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↓フロアにテーブルや椅子があり、歓談したり、軽食(カップラーメン食べている人が異様に多い)したりとホッとできるスペースがある。

小笠原諸島の観光案内資料なども置いてある。

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 ↓案内所

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かなりカラフルで綺麗になった。

よろず相談に乗ってくれる、心強い。

 

 

 

↓食堂これまたカラフル

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とても綺麗になった食堂だが、メニューはあまり変わってはいなかった。

大好きな島塩ラーメンは健在。

当たり前だが揺れのため、椅子やテーブルは全て固定してあり、テーブルと椅子の距離が子供にはしんどそうであった。

初めて乗った時、大揺れの中、ラーメンを器用に湯切りしているスタッフさんがいてすごいもんだなと思い話しかけたら

「慣れちゃいますよ〜、まあ今日は揺れますね〜。」

と笑顔だったのを思いだした。どの世界にもすごい人がいるものである。

 

 

 

↓シャワー室

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シャンプー、ボディーソープも備え付けで快適。

以前は怪しげなカゴが床に置いてあるだけだったが、今回は棚があり脱衣がスムーズ。

 

 

食堂で夕飯を食べて帰ろうとしたらがら空きの部屋を発見、交渉したら使わせてくれることになり移動。多目的ルームだそうでこの日はファミリールームになっていた。

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赤ちゃん連れや小さな子供連れのファミリーがポツポツといて、ここでも娘は友達を作っていた。夜、赤ちゃんが泣いたり、日中、力を持て余した子供達が暴れたりするがお互い様といったところ。夜泣きの子もちらほらいたが気にならず爆睡。

 

ちなみに帰りは前便が台風で欠航したため、希望したが満席で当然ファミリルームも利用できなかった。交渉は乗船人数次第というところか。

 

 

 

以上快適になったおが丸レポートであった。

 

 

↓小笠原土産といえばコレ。本当に旨い。

 

漏れてくるのと唐辛子が沈むのが難点だが気にしない。美味しいから。

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↓フタをこまめに拭かないと漏れてくる。めんどう臭い。

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でも旨い。 やめられない。